氷点 (上) (角川文庫 (5025))のレビュー
もう少し短く出来たんじゃないか?
啓造が夏枝への復習のためにルリ子を殺した左石の娘、陽子を養女として引き取った、そして夏枝が陽子が7つの時に事実を知って陽子に冷たくなる。その後、兄の徹は陽子の出生の秘密を知って恋心を抱くようになる。これだけの話に700ページは長過ぎ。この話の舞台が終戦直後から昭和40年辺りまでだから啓造と高木医師や病院の医師達との会話には一々ドイツ語らしい(ドイツ語のつもり)単語が入ってくる。今こんな会話をする医師はいないから時代の違いを感じたな。今ではドイツ語の代わりに英語が入るけどこれは面白い。日本語で言うと分かりにくくなるから仕方ないが日本の医師の本質は変わっていない。
真実な生き方とは
15歳の頃に初めて読んで、当時の私に大きな影響を与えた小説です。自分も愛されている存在、ゆるされている存在なのだと思いました。
真実な生き方とはどんな生き方か、考えさせられる本です。
真実な生き方とはどんな生き方か、考えさせられる本です。
名作といわれるだけはある
いつまでも若いままでいたい、年を実感したくないって気持ちはすげーわかる
母性って言うのはやっぱり腹を痛めた子でないと感じられないのか。
心情描写が細かくて人間の残虐性や弱さもよくあらわれていた。
人間ドラマで魅せる傑作です。
76/100点
母性って言うのはやっぱり腹を痛めた子でないと感じられないのか。
心情描写が細かくて人間の残虐性や弱さもよくあらわれていた。
人間ドラマで魅せる傑作です。
76/100点
テーマは重いが読みやすい
この本が書かれたのは60年代とのことです。その時代の古さを感じさせないほどの巧みな筆致ですんなり読み進むことができました。この本のテーマはキリスト教の原罪ということです。その重いテーマの通りに様々な事情を抱えた登場人物たちが愛憎劇を繰り広げます。
その心理描写も作者の三浦綾子氏の女性らしい繊細な視点からなされていて見事だと思います。特に幼い陽子の心理描写に目を離せませんでした。陽子が自分の出生の秘密を知ったり、母親の冷たい仕打ちに遭って心を揺り動かされる様には目を離せませんでした。陽子の将来についてはまた続編で詳細に語られることになります。
また本作品の舞台となっている旭川の自然の描写もみずみずしい感動を与えてくれます。
テーマの重さは別にして非常に読みやすく、面白い作品です。
その心理描写も作者の三浦綾子氏の女性らしい繊細な視点からなされていて見事だと思います。特に幼い陽子の心理描写に目を離せませんでした。陽子が自分の出生の秘密を知ったり、母親の冷たい仕打ちに遭って心を揺り動かされる様には目を離せませんでした。陽子の将来についてはまた続編で詳細に語られることになります。
また本作品の舞台となっている旭川の自然の描写もみずみずしい感動を与えてくれます。
テーマの重さは別にして非常に読みやすく、面白い作品です。
大衆小説の親しみやすさに奥深い人間の性(さが)を暴き出す。堂々たる名作!
物語のテンポが良いので、まさか1960年代の小説だとは思わなかった。登場人物のセリフの書き方に特徴があり、それを口に出したと思わせておいて実は心の中で思っただけというパターンが多く、てっとりばやく人物の内面を読み取れる一方、決して格調高い文学では使わないような技法の気がする。
夏枝と陽子の描き方もステレオタイプな継母と、いじめに耐える明るいシンデレラ少女といった印象で大衆小説的でさえある。
そういった幼稚な面もありながら、この小説をきわめて面白く魅力的にしているのが「原罪」を背負った人間たちの生き様、そして人間が人間に与える影響が目に見えるように鮮やかにそして躍動的に描き出しているところにあると思う。
僕がもし北原だったら、「そんなの関係ねぇ!」って一言いってやったのに。
夏枝と陽子の描き方もステレオタイプな継母と、いじめに耐える明るいシンデレラ少女といった印象で大衆小説的でさえある。
そういった幼稚な面もありながら、この小説をきわめて面白く魅力的にしているのが「原罪」を背負った人間たちの生き様、そして人間が人間に与える影響が目に見えるように鮮やかにそして躍動的に描き出しているところにあると思う。
僕がもし北原だったら、「そんなの関係ねぇ!」って一言いってやったのに。
